利便、間取りはマンション客の絶対条件

問題なのは歩きすぎることである。情報を分析するために集めるわけだから、集めすぎても、あるいは偏りすぎても意味がない。いくらたくさんの物件を見て歩いても、それは見たというだけであって、それがどういう意味を持つものなのか、あるいは、どういう見方ができるのかを判断しなければ、まったくムダである。こういうお客さんは、なぜもっと効果的に不動産屋が持っている情報網を利用しないのだろうかと思う。要はバランス感覚の問題だろう。歩きすぎて、つまり、情報を持ちすぎて分析できなくなってしまうか、ほどよく歩いて、うまく情報を分析するかどうかの境目は微妙だが、結局は最後に契約をまとめる不動産屋との信頼関係によるのかもしれない。自分が気にいって相場より安ければ問題ないが、そんな物件はめったにない。お客さんが求めるマンションの条件は、安いということを除けば第一に駅に近いこと、第二に間取りである。しかし、お客さんの注文通りの物件が見つかるケースはなかなかなく、まず価格が相場とかけ離れているのに、ランクを落として条件で妥協するということもしないで、決まるまでに時間がかかるということが多い。一方、高額マンションは売りにくくなっている。お客さんの足が遠のいていることもあるが、かつての高騰したときの反動時期に入ったともいえるかもしれない。

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